採決直前の「希望的観測の演出」に注意:民主代表選やネット監視法可決の反省

今回の民主代表選の直前には多くの人に

  • 「たぶん悪くない方向に向かうだろうから、まあまあ安心」

と思わせる演出が多数なされていた。例えば

同様の記事は他にも多数あった。結果的に

「まあいいや心の中では応援してるよ」(希望的観測と危機感なしで誰も何も行動しない)

という状態となり、やろうと思えばできた活動を誰もしなかった。例えば

  • 地元の民主議員にFAXで海江田氏に投票するようお願いする

等の活動も可能だったはずだが誰も行っていないようだ。その結果「希望的観測」は実現しなかった

こうした「希望的観測の演出」を行って何も行動を起こさせない扇動は過去にも多数みられる。例えば阿修羅掲示板ではこんな扇動が日常的に行われている。

http://www.asyura2.com/09/bd57/msg/706.html

>(このまま何もしないでも)「社会が変わるかもしれない」
>という希望的観測の記事が目立つような印象を受ける。
>その規模的観測を否定するような記事には、
>匿名コメントでの攻撃を多く見かける。

同様の扇動は他の多くの掲示板でも見られる。

 この手法はネット監視法採決直前にも行われ、今回と同様の状況となってネット監視法は可決された。児童ポルノ法の時のように熱心にビラ配りなどの行動をしないと、(与党が何処だろうと)我々国民の生活が良くなるような政策は行われないということだろう。

共通する扇動手法はこんなものだ

  • 「望的観測がかないそう」「やや応援してもいいかな候補(海江田)に決まりそう」といった雰囲気がネットやメディアで演出される(特に選挙や採決直前)

      ↓

  • 「まあいいや心の中では応援してるよ」(希望的観測と危機感のなさで誰も何も行動しない)

      ↓

  • 最悪の結果になる(管直人首相誕生やネット監視法可決など)

我々国民が行動する力は思ったより大きい

我々一般人ができることは沢山ある。

  • 地元の民主議員にFAXしたり
  • 親戚に話をしたり
  • ビラを(うっかり)目立つ場所に忘れてきたりw
  • ネットで情報を広めたり
  • ネット工作員の矛盾を指摘したり

こうした行動が実際に政策に影響することは児童ポルノ法の反対運動で実証されている。だからこそ、採決直前にネットやメディアの情報が「希望的観測」どおりの情報や「ここちよい」ものばかりになるのだろう。そんな時こそ注意するべきだ。我々国民がキャスティングボードを握っている可能性は高い。