カエル砂鉄罪(雑な考え)
カエル砂鉄罪(または砂鉄カエル罪)とは,通称砂鉄カエルと呼ばれるtwitterアカウントが良く使う詭弁法のことである.同じような詭弁を使う人が他にも多くいるため,そういう人を「罪」認定するために罪という名前がついている.
砂鉄カエルの詭弁法とは具体的には
雑な議論
特に
すぐに例外がみつかるような「一般論」
(とても一般化できない話を一般化する)が良く使われる.
この強引な一般化は「左翼」,「フェミ」等のステレオタイプの概念を使うことで行われることが多い.
雑な議論の例
- 「二次式の解の公式わかった.つまり解の公式使えば4の三乗根は2だ」
- 「4に何か計算する問題は,だいたい答が2なので,答は2」
すぐに例外がみつかるような「一般論」
これはつまり占いで使われる詭弁法で,以下にわかりやすくまとめられている
要するに当たらない占いを当たるように見せるテクニックが使われてがいる
具体例
すぐに例外がみつかるような「一般論」の例
ポケモン goの疑惑
まず ポケモンgo は未プレイなのを断っておく(嫌な予感がするし)
ネットではポケモン goのGPSの問題ばかりが話題になっているようなので、もっと問題と思われるカメラからの画像収集の問題を指摘しようと思う。
通りすがりの知らない人に携帯で撮影されたら普通は嫌な気分になるものだが、最近のこの「流行」のおかげで、(自分はポケモンgoをやっていないのに)他人のカメラの端っこに何度か写ってしまっている。
こうして沢山のGPS情報つきの写真画像が収集されると例えば何がおきるかというと、無自覚な「自動」相互密告社会が出来上がることになる。例えば、こんなキーワードでgoogleを画像検索してみよう
flickr 3d stereo
例えば自宅のGPS情報つきの画像が10枚ぐらい集まると精密な自宅の立体図が出来上がる。きっと、もし日本でトルコと同じことが起きたら、大活躍するデータとなるはずだ。
flickrというのはGPS情報つきの写真画像が世界中から集まっているサイトで、この"flickr"で検索すると、他にもいろんなことが出来るのがわかる(立体図は例の1つに過ぎない。本当にいろんな情報が収集できる)。
そして
ポケモンgoは自分だけが回避してもあまり意味はなく、他人に(自分の生活空間を)撮影されるのが一番の問題
SNSでの頻出詭弁パターン
SNSで頻繁に見かける詭弁のパターンをまとめる
- 日本語の曖昧さに関係ない一般的な詭弁についてはwikipediaの詭弁を参照
- ネット特有の詭弁法(一人でいくつもアカウント作って多数派演出など)
これらは誰でも見つけることができる頻出パターン(みんなが良く見かけるパターン)であるため,同じパターンを見つけた他の人に違う名前で呼ばれている場合もある.名前を付けずに「これと同じ」などとリンクのみが示されている場合なども見られた.
ステレオタイプ論法
ステレオタイプ論法とは
- 「砂鉄っぽい」
- 「雑な議論」
などとも呼ばれる.
要するにステレオタイプな印象(プロパガンダがベースの法則)を組み合わせて何かの予測を当てようとしたりする議論.以下の例を見るとよくわかる.
何らかの印象操作を目的として行われることが多く言ってる当人も自分の言ったことを信じてはいない.裏帳簿論法の一つ
例
- そろそろ共産党員になることを検討している。日本で暴力革命の実現可能性を持つ唯一の政党だし生活保護受給するには公明党か共産党に顔つなぎしておくのが速道だ。
- 社会不適合者だけを集めて社会不適合者村を作っても、その中でさらに互いに恋人の有無や昼夜逆転の有無で社会不適合度の序列を付けあって「恋人がいるからアイツは本物の社会不適合者とは言えない」「アイツは信用できる/信用できない」とやってるの、控え目に言ってキッツい
- 社畜的に解説すると、「自分のしゃべった事が翌日の日経に載ってる」というのは、社畜界の人間にとってある意味最上級に承認欲求を刺激される事なので、あることない事べらべらしゃべるマンになってしまうクソ野郎がいるんですよ。その点では承認欲求の業火に焼かれて炎上死するブロガーと構造は同じ
恣意的な分類論法
良く見かける詭弁法で分類方法を「編集」するものがある
わかりやすい説明があったので引用する
http://twilog.org/jackiemopsy/date-160604
- ボルヘスはここでわざと奇想天外な分類方法をつくり上げることによって。私達がふだん「あたりまえ」とおもっている情報の分類方法だって実は結構恣意的に決定されたものかもしれない、と問題提示・批判している。これはこの本のとても有名な文章。
- これ知っている人は多いと思うけども・・ ボルヘスは「古代中国の百科事典を空想して、その空想の百科事典ではこのような動物分類法があるとした:
- 「動物は次のごとく分けられる。(a)皇帝に属するもの(Those that belong to the Emperor )、(b)香の匂いを放つもの、(c)飼いならされたもの、(d)乳呑み豚、(e)人魚、(f)お話 に出てくるもの、(g)放し飼いの犬・・」などなど。
ネトウヨ論法
ネット特有の性質を使った詭弁,印象操作法
- リンク詐欺
- 例 : 「これは偽物だ」と言ってその「証明」として全く意味不明のリンクをのこす。それは全く無関係なリンクでもなんでもいい、リンクの形を取っていれば。「そっかあ、偽物なのかあ」という印象がのこればいいらしい。
- タイトル詐欺:ブログや論文のタイトルと本文の内容がまったく異なる.タイトルだけしか読まない人への誘導が目的
- アカウント詐欺:なにかの公式アカウントのように見せる
- 修正詐欺:オリジナルの内容を都合が良い解釈となるように修正する.画像ネタやtogetterなどでよく見られる.
- 自演
時制不一致論法
英語では時制の不一致は文法間違いとなるが,日本語では過去形や未来形を混ぜた文も文法間違いにならない.
これを利用することで
「"過去形"と"未来形"に矛盾があるぞ.ダブルスタンダードだ」
という論破法.
具体的には
- 現在系と未来形の矛盾を指摘するのが手段=目的論法
- 過去形と現在形 または 現在形と未来形の矛盾を指摘するのが いつも緊急時論法(王手飛車取り論法)
具体例はリンク先を参照してほしい
100年前に1度だけ起きたことが不変の真理として英語の現在形扱いになってしまっている場合などもこの詭弁法に含める
類似の詭弁法で
- 現在形以外使用禁止の縛りプレイ 先読み禁止マナー
というのもある