13時間前の余震から大地震を予想できない気象庁の謎


http://www.japanquakemap.com/
によると、東日本大震災の大地震

  • 地震の13時間前に最初の小さい余震があり
  • その後2回小さい余震の後に
  • M9の大地震が来ている

物理をある程度学んだことのある人なら、この余震からM9大地震を予測できないのはおかしいと思うはずだ(知り合いに建築家とかがいたら聞いてみるといい)。物理の初歩を学んだ人なら誰でも思いつきそうなことを、気象庁は何故しなかったのだろう(技術者の世界によくありがちな派閥争いだろうと思うけど)。


今回の大地震の予測ができなかった気象庁は、東電以上の犯罪者ではないかと私は疑っている。


以下、高校で物理を選択しなかった人の為にもっと詳しく書こう。


http://ameblo.jp/feynman/entry-10032007907.html
このブログの超音波CTによる画像を見て欲しい。最近のコンピュータ技術の発展はすさまじいもので、音による計測だけでこんなにも精彩な画像を得る事ができる。同じ計算方法は地震の震動にも適用できる。そしてこういった最近の技術をもってすれば、半日前の地震測定から大地震の予測をするのは難しくないはずだ。(もっと詳細に言うなら。おそらくデータさえあればMatlabツールボックスのどれかにそのままデータを食わせるだけで地震予測ができると思う。古典的な逆問題解法とちょっとした考察が必要なだけだ。この考察も過去のデータの蓄積があれば自動処理でできるはずだ)


そんな正確な計算ができるなら、なぜ天気予報は外れるのかというと、地面の様な固いものと違って気体や液体は、乱流とかカオスとか変な予測不能な効果があって非常に難しいのだ(もっと詳しく言うなら、非常に複雑な偏微分方程式をせいぜい100カ所ぐらいの観測データ=境界値から解を1つだけ決めるなんて、かなり難しいだろうというのは大学教養の数学を勉強してればわかるだろう) 。


一方、地面は天気とまったく違う。固いし大きく動かないので計算が簡単なのだ(瀬戸大橋に支える部分がほとんどない区間があるが、そんなものを作れるのは空気と違って固いもの(構造物)の動き予測は非常に正確にできるからなのだ)。深くまでいけばマグマなんて流体があるそうだが、最初の余震の震源は地下5キロしかないのだから地殻の表面の現象だろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9


データさえそろっていれば、私だってできそうな予測を気象庁は何故できないのだろう


専門家の反論をお待ちしています

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緊急地震速報「正解」は3分の1
毎日新聞 - 03月29日 20:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1551557&media_id=2

 気象庁は29日、東日本大震災後に発表した45回の緊急地震速報の分析結果をまとめた。適切な発表は15回で、実際の揺れが発表基準に満たない「空振り」が震災前より増えたことが明らかになった。

 同庁地震火山部管理課によると、震度5弱以上の揺れを観測した22回中、速報を発表しなかった「見逃し」は7回(約32%)で、大震災前の約44%と大差はない。一方、震度4以上と予測しながら2以下の地域があった空振りの回数は30回(約67%)で、大震災前の約29%から急増した。

 適切に発表ができない原因は、複数の地震を一つの地震として処理してしまうことや地震計のダウン。同課の上垣内修課長は「複数の地震を正しく分離して処理する改善を進めているが、数カ月以上かかる。地震波が観測されたのは確かなので、本当に強い揺れが来ると考え身を守る行動をとってほしい」と説明した。【飯田和樹】