サイコパスについて

過去の記事で何度かサイコパスについて書いたので、ここにまとめてみようと思う

サイコパスについてはこの本が非常にわかりやすい。

この本の要約

サイコパスというのは人間を同類と認識する回路が脳にない(人間を家畜と同じに認識している)人達である。家畜を殺すように人間も躊躇なく殺せるので、戦争の時代に大活躍する。親から子に遺伝するので戦争直後にはサイコパスの人口が増える。欧米では25人に1人(クラスに2人も!)もいる。しかし欧米以外ではサイコパスを暗殺する文化があるため、その人口比は非常に少ない。この暗殺の例として、エスキモーの文化が紹介されている。エスキモーの男達が狩りに出かけると、サイコパスの男は狩りを内緒で抜け出して村に戻り、他人の妻などと片っぱしからセックスしているのだそうだ。こういったサイコパスはクレパスに突き落として殺すのがエスキモーの慣習となっている。

この本では触れてはいないが日本や中国にも同様の文化がある。例えば「かたき討ち」などがそうだ。これがアジアでは欧米のようにクラスに2人も殺人鬼がいない理由である。

サイコパスは悪質な嘘つきかどうかで見分けることができる。特に、嘘をごまかすためにさらに嘘をつく人は非常に高い確率でサイコパスである。

詳細は本を読んでほしい。具体例などがわかりやすく書かれている。

例や考察など

  • 管直人の「もうすぐ辞任する」というの嘘つきかたは、サイコパスの可能性が高い。こんなことをしていたら、エスキモーや日本の古い慣習下では暗殺されることになるだろう。
  • 欧米文化を輸入した後の日本でサイコパス人口が増殖した可能性がある。それを示した事件がいくつかみられる。女子高生コンクリ事件が有力政治家の実家で行われていたのは、国の中央がサイコパスに乗っ取られつつあることを示している。サイコパスが子孫をどんどん増やしていく過程のよい例としてはmixiの2chコミュニティ管理人の事件などが参考になる。
    • 「イケメン!イケメン!」と連呼する文化は、こうしたサイコパスの人口増殖を助長していると推測できる

[ロンドン 19日 ロイター] 最も有能なディーラーは「機能的サイコパス」である可能性が高いという研究結果が出た。「募集:金融市場で大儲けを出せるサイコパス」というような新聞広告が出ることはないだろうけれど……。

感情的に機能不全の人ほどいちかばちかの賭けを好む傾向があり、したがって脳障害のある人は金融市場で良い判断を下すことができるかもしれない、との研究結果をアメリカの科学者チームが発表した。タイムズ紙が月曜に報じた。

投資家行動の研究で、一般的なIQを持つ41人が単純な投資ゲームをプレイした。そのうち15人は、脳の感情を司る部分に障害がある。その結果、脳障害を持つ人はそうでない人を上回る好成績を出した。

参加者のうち何人かは、利益を出す可能性が損失の可能性よりもずっと高いにもかかわらず、感情の働きによってリスクを回避していることがわかった。この現象は近視性損失回避と呼ばれている。

アイオワ大学の神経学助教授アンチオーネ・ベカラは、有能な株式市場投資家は「機能的サイコパス」と呼べるかもしれない、と述べている。

またスタンフォード大学経営大学院のババ・シヴは、多くの企業トップや一流弁護士にも同じような習性があると述べた。

「感情は判断をスピードアップする際に適応を促す役割を果たします」

「しかし、自然に起こる感情的な反応を抑えたほうが、適格で賢い判断ができる事態もあります」

これはスタンフォード大学カーネギー・メロン大学アイオワ大学の共同研究で、6月に心理科学の学会誌に発表された。
http://www.asyura.com/0505/bd41/msg/257.html