将来は良くなる詐欺

  • 小泉純一郎「将来は必ず良くなる。今は痛みに耐えろ」

以前にこんな詐欺が連呼されていたことがあった。これと同じ詐欺方法は、現在でも非常に多く使われている。以下に具体例をまとめていく。

「おまえもいずれ”勝ち組”になれるんだから我慢しろ」

非常に多く見かける。実際には”勝ち組”になれない相手を騙すことにポイントがある。

  • 「おまえも出世したら同じ不正ができるんだから、不正の追及などせず今は我慢だ」

    • 2ch理系総合板の科研費スレ等ではよくこんな会話をみかける

    下請け労働者(ポスドクなど):「こんなおかしな制度(不正)があるよ」

    名無しの返答:「おまえも出世したら同じことできるんだから、まずは仕事して出世しろ」

    • 解説:大部分の下請け労働者(ポスドク等)は上に上がれないで消えていく。しかし「将来は良くなるから(不正の追及などしないで)仕事しろ」という説得に応じてしまう人が非常に多くみられる。彼らはきっと広瀬隆の私物国家を読んだことがないと思われる。我々下々の者と「上の人」との違いはある種の「コネや血縁」である。

  • 「公平」な競争の「演出」

    下請け技術者:「また仕事の専門分野を変更させれられた」

    名無しの返答:「みんなそうやって”大物”になるんだ」

    • 解説:自分の上司や有名ハッカーなどを見ると頻繁に専門分野の変更を強要されたりはしていない。彼らと我々下々の者との違いはある種の「コネや血縁」であることには絶対に触れられない。この「コネ」の実態は広瀬隆の私物国家を読むとわかるのでぜひ読んでみよう。私物国家―日本の黒幕の系図 (知恵の森文庫)


  • 消費税などの貧乏人いじめ政策
    • 「おまえもいずれ勝ち組になれる」のだから「いつかは利益を得られる」が連呼される。反論しようとしても「負け組は口を出すな」という詭弁が展開されることが多い。
    • 佐藤ゆかり「国民全てが株主になる社会が来るのです」→株主優遇、社員は奴隷の社会になりました

「誰か(小沢一郎など)がきっとなんとかしてくれる」

この詐欺方法には気が付いている人も増え始まっているが、それでも誰かがなんとかしてくれると思っている人はまだ沢山いる。正義のヒーローが世の中を救うゲームとか漫画とか、キムタクが政治家になるドラマとか、そんなものばっかり見てるとこういう発想になってしまう。実態は関西生コンストライキみたいな逮捕者が出る様な運動でもしない限り何も変わらない。

エネルギー問題とオーランチオキトリウム

オーランチオキトリウムという藻で石油が作れるそうだが、実用化に10年後かかると言われている。この話題を出すと10年後の「バラ色の未来」の印象を与えることで、ガソリン値上げカルテルや節電詐欺など現状の問題から目をそらす効果がある。仮に藻から油が作れたとしてもガソリン値上げカルテルがあるかぎり我々一般人が恩恵を受けることはない。以前は常温核融合が同様の使われかたをしていた。エネルギー問題は、今現在あるアルコール燃料の不思議な規制バイオディーゼルの不思議な規制を緩和するだけで解決できるものが多い。

関連