見えない圧力

よく政治家は不可解な理由で辞任する。そして大概どのメディアも本当の理由は書かない。そんな見えない圧力(本当の理由)について考えてみようと思います(そんな圧力は政治家だけでなく、みんなが普段の生活で感じたことがあるはずです)。

以下に例を列挙しますが、全てに共通するのは

  • 「王手飛車取り」な状況に追い込まれる

という点です。

畠山鈴香

http://oiradesu.blog7.fc2.com/blog-entry-1301.html
有名な高校のアルバム画像や関連情報から、どんな環境で生活していたのか、ほとんどの人は想像がつくかと思います。例えば隣町でレジのバイトをしたら「おまえは売春だけやっとけ」と隣町まで嫌がらせがくる環境だったと推測されます。それが予想できるので誰も雇わないわけです。そこで資格とかとろうと、うっかり資格本の立ち読みでもしてるのを目撃されるようなら、そこにも様々な妨害が行われるだろうと思われます(都会の人にはわからないかもしれませんが、田舎というのはそういう場所なのです)。本人もそのあたりは予想がつくので、それもしないわけです。

  • まさに「王手飛車取り」で飛車を捨てないと飢え死ぬ状況です。

この状況で犯罪行為をしないほうが不思議なぐらいですが、その状況を作った側はまったく罪を追及されていません。それがこの見えない圧力が様々な場所で見られる理由です。この方法を使えば、自分は手を汚さずにおいしいところだけ頂くことができるのが畠山鈴香の事件からわかります。

加藤智大

これをみると前述の畠山鈴香同様の「王手飛車取り」な状況なことがわかります。この場合も「王手飛車取り」な状況を作った側はまったく罪を問われていません。

安倍晋三 福田康夫 麻生太郎

いずれも短期で総理大臣を辞任しました。辞任理由はどれも「そんな理由でやめていいんかい」というものばかりです。その本当の理由はいまだに謎ですが、辞任直前に失言や漢字読み間違えなどが多く見られることから、判断力を失うような大きなストレスがかかっていることは想像できます(いくらなんでも知らない漢字を読まないで済ませるような処世術ぐらいはもっていたはずです)。 畠山鈴香と違い、家の内部まで嫌がらせで浸食されるようなことはなさそうですが、じゃあどんな圧力があったのか推測できるが次の事件です。

森ゆう子

政治家本人を殴れば犯罪です。しかし支持者なら無名だし、何か起きても(空き巣ぐらいじゃ)ニュースにならない。そんな無名な支持者は沢山いるから、いくらでも目立たないで脅すことはできる。今までは、そんな小さなことまでブログに書いたりする人はいなかったので見えない圧力となっていました。しかし森ゆう子議員はそれを書いてくれたので、今までわからなかった「見えない圧力」の正体の一部を知ることができたのがこの事件です。こういった小さい嫌がらせの積み重ねが圧力になる点が畠山鈴香や加藤智大と共通しています。

竹下登

褒め殺しという圧力をかける方法が明らかにされた事件です。昔からこういった様々な「見えない圧力」のノウハウが工夫されてきたことが推測できます。面白いのは、この場合も圧力をかけた側は罪に問われず、そのかわり暴力団を使ってもみ消そうとした痕跡がみえることでしょうか。

藤島利久 新党市民

高知白バイ事件を追及し、県議会議員選挙に立候補していた藤島利久氏が落選しました。前回の選挙では明らかな圧力(違法行為 http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/03/post_0252.html )がありました  今回は見えない圧力があったことが藤島氏のホームページから読みとることができます。この画像 http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/photos/uncategorized/2011/03/23/photo_2.jpg をみてみましょう どうみても悪印象しか受けない候補者画像です(「選挙かつお」ってなんだ?勝った後どうするか考えてないんじゃない?)。これが選挙期間中は一番目立つ場所に表示されていた。誰がみてもこれじゃ落ちるだろうと思うのだが、あえてこんな馬鹿なホームページを選挙期間中に表示していた理由はなんだったのだろう。ちょっと考えればわかることをあえてしない理由は「王手飛車取り」な状況以外で説明をつけるのが難しい。小さい事件の積み重ねで飛車を捨てるしかないようになるのが「見えない圧力」の正体だった。そんな小さい事件を(森ゆう子議員のように)こまめに発信する場所があったら当選していた可能性もあったかもしれない。

小さな圧力を誰も口にしない理由

以前にこんなことを書きました

要するに「恥ずかしい」と感じるから誰も口にしないのが、見えない圧力の重要な要素の1つということです。だから竹下登氏も円形脱毛症になったのでしょう。もう1つの理由は藤島利久氏のケースのように説明すると複雑で説明しにくい場合が多いのもあります。

まとめ

以上をまとめると

  • 王手飛車取りな状況に追い込めば相手を思い通りにできる
  • 小さい出来事の連続がストレスとなる
  • 圧力を加えた側は責任が問われない
  • いじめられるのは恥ずかしいと感じさせれば口封じできる