中学理科の知識で考える放射線

 さすがに義務教育の理科で嘘は教えないだろうと思い、中学の理科の範囲で放射線について考えてみることにした。中学の理科の範囲を超えるものは実体験(しゃぶしゃぶ肉の加熱とか)で補う。

放射線にはα線β線γ線(=X線)があるそうだ。以下それぞれの放射線について考えた。

γ線

γ線は光の一種なので、γ線について昔習った光の性質を適用してみよう。

光は何かに当たるとそれを温める。ガラス戸は温めないけどカーテンは熱くする。自分のX線写真を見ると、骨や内臓の一部がよく映っているので、皮膚(ガラス戸)を透過して骨や内臓(カーテン)が直接熱くなるということになる。

  • 皮膚を透過してて骨や内臓が直接熱くなるとどうなるか?

人間は熱いお風呂に入っても平気だが、しゃぶしゃぶ肉はあっという間に色が変わる。生物は肉が直接加熱されると思いの他もろいようだ。詳しくは以下に書いてある(以下のMSN相談箱は高校ぐらいの知識はいる)。

肉や内臓は直接熱せられると、ちょっとした熱でも壊れるということはγ線(=X線)で直接加熱されれば(皮膚みたいに血液の循環で良く冷却されてるわけでない場所は特に)細胞が壊れるだろう。X線写真では特に骨が非常によく映る。太陽光があたると特に黒い色が熱くなるけど、同じことが骨にもおきるだろう。骨のすぐ隣にある骨髄細胞も熱で壊れるだろう。つまり骨=血を作るところが壊れれば白血病などの血液の病気になるだろう。

  • 放射線で遺伝子が破壊されるとよく聞くけど

これもX線が皮膚を透過することから理解できる。皮膚を通り抜けるのだから細胞の中心で(いろんな名前の膜で)保護されている核(遺伝子)にも直接到達できる。この時に核が破壊されれば細胞分裂できなくなって細胞が死ぬ。ただし、なんでX線が核をガラスみたいに透過しないのかはちょっと難しい。おそらく太陽が当たるとガラスも少し熱くなるんだから、同じ様に少しだけど、しかし遮蔽なしで直接に放射線が当たるから破壊されるんだろうと考えられる。

β線

β線は電子なのだそうだ。
これは中学の理科ではちょっと難しそうだ。wikipediaの記述を信じるなら
>ベータ粒子が遮蔽物によって減速する際には制動放射によりX線が発生する
ということなので、γ線(=X線)と同じ怖さがあることになる。

真空ポンプで電子を飛ばす実験はしたことがあるが、真空を作らないと飛ばないんだから皮膚を突き抜けるようなことはなさそうだ。ただしこれを放出し続けるものを肺や内臓に取り込んだら、しゃぶしゃぶ肉と同じになる。

α線

α線は高いエネルギーを持った原子(ヘリウム)なのだそうだ。
真空ポンプで電子を飛ばす実験はしたことがあるが、原子が高速で飛ぶなんて理科の実験はしたことがない。つまりふつうの理科室でできるようなものじゃなさそうだ。
これもβ線と同じで肺や内臓に取り込んだら、しゃぶしゃぶ肉と同じになるのは簡単に想像がつく。

一時間あたり?1年あたり?の シーベルトとかベクレルとか?

放射線を短時間にあびるのと1年浴び続けるのは違うと言う人もいる。お風呂で皮膚が熱くなるぐらいなら血液の循環ですぐ冷やせるけど、骨ってどうやって冷やすんだろう。想像がつかない。そもそも全身くまなく骨が過熱されたら熱の出ていく先がない。長時間、放射線あびる低温火傷みたいになることは容易に想像がつく。